9Kという過酷な環境

看護師の仕事は「9K」と言われているそうです。「3K」というのはよく聞きますよね。肉体労働の職種で「危険」「汚い」「きつい」ということだそうです。これだけでも十分大変ですが、「9K」って一体・・・。
調べてみると、この「3K」に「休暇が取れない」「化粧がのらない」「結婚できない」「規則が厳しい」「給料が安い」「薬に頼って生きている」の6Kが加わるそうです。看護師の世界は、まだまだ女性社会なだけあって「化粧」や「結婚」といったことも深刻な条件みたいですね。
これだけの苦労を背負いながらも頑張っていらっしゃることを思うと、本当に頭が下がります。
でも、やはりこれだけ過酷な条件がそろっていると離職者が多いのも納得できます。「仕事柄、仕方ない」とあきらめてしまうのは簡単ですが、一つずつでも「K」を減らす努力が必要だなと思います。そうしなければ、看護師不足に拍車がかかるばかりです。
それは看護師自身でどうにかできる問題でもないし、やはり病院側に訴えていくしかないのだろうと思います。病院にもよるのでしょうが、こういった看護師さんの過酷な労働環境を見直す姿勢を見せてほしいなと思います。
「患者様第一」というのはよく掲げられていますが、だからこそ患者さんと接する機会の多い看護師さんの仕事へ対する姿勢が大切になってきます。患者にとっても病院自体の設備ももちろん大事な環境ですが、やはり医師や看護師の態度で印象が180度違ってくると思うと、看護師のやる気あふれる仕事ぶりも患者にとって大切な「環境」です。
人間は感情の生き物。人と触れ合ってなんぼの世界です。特に、高齢社会の今一言でもふたことでも交わす会話が、重要性を増していくだろうと思います。
若い人たちはあまり干渉されるのを望まないかもしれませんが、お年寄りにとっては健康に不安を持って訪れた病院でかけてもらう言葉がどれだけ大切なことか。いや、若い人であっても、普段は他人との関わりを避けていたとしても、病気で不安な中でかけてもらう「お大事に」「だいじょうぶですよ」の一言が本当にありがたいと感じるでしょう。
そういったことは看護師マニュアルには載ってないかもしれませんが、だからこそ看護師の普段の精神状態が、とても大事になってくると思います。ちょっとした一言をかける余裕があるか、患者さんに笑顔を見せる余裕があるか。そういう状況を作り出せる労働環境がとても大切になってくるのだろうと思います。労働環境が改善されなければ、看護師不足は解消されないでしょう。詳しくは、このサイトをのぞいてみてください。⇒熊本で働きたい新人看護師へ!学校選びと求人探しのサポートサイト